オギヌの感想

読書や映画の感想を書いておく場所

メゾンビヤンネートルのパフェ

代々木上原、メゾンビヤンネートルのパフェ。

月替わりの季節のパフェ。口コミや評判はかなり高め。

今月、2026年7月のパフェは「マンゴー・ショコラ・ジャスミンのパフェ」。


オンラインの予約サイトで月替わりのパフェとその説明を確認できる。

7月のパフェはマンゴージェラートとジャスミンミルクジェラートを主軸にしたパフェです。

ジャスミンティーは好きなのでジャスミンミルクジェラートも好きなはず。さっそく予約して土曜日の午後にまゆちと GO。


時間ぎりぎりになったので電車で。代々木上原駅。最近涼しかったけど、今日はしっかり初夏の気候で暑め、少しじめじめ。

お店は駅を出てすぐ、坂を少し登ったところ。目立つ入り口ではないので一度通り過ぎて、マップを見て引き返して到着。ドアを開けてすぐに急な階段で 3 階まで。階段途中にはドライフラワーとスピーカー。しかし、急階段による動悸・息切れで、おしゃれな雰囲気に浸る余裕はあんまりなく。これらは帰るときに気づいたのであった。


お店に着くと、お客さん・店員さんどちらもそこそこ入っていた。予約のときに季節のパフェとティーセットを選択していたので、ティーの種類だけ選んでお席へ。お茶は冷たい和紅茶。細ーいストローで満足度が高め。


そして、季節のパフェ。どーん!

7月の季節のパフェ

美しい。色とりどり・造形も様々で、見ているだけでも楽しい。

でも溶けるとよくないので、見ているだけでなく早速いただく。

〜なんやかんや〜

食べ終わり。満足。

ちょっと代々木公園までお散歩してから帰宅したのであった。


今日の感想

パフェは "パーフェクト" な食べ物から来ていると言うけれど。その意味がようやく分かりました。

これまで、パフェというのは、フルーツ・アイス・クリームをかわいく盛り付けて食べるもの、と思っていた。

しかし、ビヤンネートルのパフェは、上から下へ食べ進めていく中で確かに "ストーリー" を感じさせるものだった。


まず食べ始め。最初に目につくのは上部に複雑に折り重なった名前の分からないお菓子たち。

マンゴージェラート、カットマンゴー、生クリームと葉っぱ、サクフワのクッキー、パリパリの膜状のもの、棒状のもの。崩壊しないように気をつけて、手づかみを駆使して食べる。意外にスパイシーだったり、ショコラの味だったり、しっかり甘くて美味しかったり。

マンゴージェラートを主軸に、それを盛り上げる仲間たち、という雰囲気。


食べ進めると、パフェの中央部、仕切りのように置かれた円盤状のものと、その上のゼリー状のものにたどり着く。

急に爽やかなお花の香りが広がる。ローズ味のゼリーにより、それまでのマンゴー主軸が変化してくるのである。

円盤状のものを砕くと、ショコラの風味が広がりつつ、次はもう一つの主軸、ジャスミンミルクジェラートが見えてくる。


勢いでジャスミンミルクジェラートを食べると、こちらも華やかな香りがふわっと。ローズとジャスミンのお花畑に包まれて、スカイフォルムになってしまいそう。

単体で主張の強めなマンゴーとは対照的に、押し寄せる香りの音楽団。味から香りへの感覚の変化。半分溶けているジャスミンミルクジェラートは周りの味と混ざり合う。


そのまま最下層のジュレの味も絡まってくる。ライムとはちみつの香りに、爽やかなパッションフルーツ。

爽やかな味と香りでパニック状態になっていると、パフェグラスの下層・壁面になにやら固まりが数個はりついていることに気が付く。

その固まりをこそげて口に運ぶと、ここに来て濃厚なチョコレートの味。これまでのお菓子状のチョコが伏線だったかのように、濃厚なチョコレートが物語をまとめ上げていく。

それから最後の方に、ジャスミンミルクゼリーみたいなのもいたような気がする。

ふう。

三体

三体

ハヤカワ文庫SF

2024 (原作 2008)

### 概要

- まさに、SF!って感じ。

- 中国の感じが良いわね

- ころころと物語のテイストが変わるので、ついていくのが大変

### 詳細 (ネタバレ)

三体。名前はすごく聞いたことがある、中国のSF大作。

本屋さんで文庫を見かけてゲット。三部作で後半ほど長くなるらしい。一部だけ読み切ったけど、残りも読み切れるかしら…?

 

全体の感想として、物語のテイストがガラッと変わったなあ、っていう場面が 2,3 回あって、それが印象的だった。

主に 3 つの時代を行き来しながら進んで。

文化大改革の時代。

大改革が落ち着いた後の戦時中時代。

現代。

それぞれで、主人公が変わるので話の軸が変わってきて。

冒頭少しの文化大改革時代は、歴史、当時の社会の凄惨さ、人間の愚かさを強調する部分。

その後の戦時中時代は、文潔が物語の主要部分に巻き込まれていく部分で、文潔の冷たい心、それが溶けるひとときにも触れつつ、ある意味バッドエンドみたいな結果につながっていく。

そして現代、現代も現代部分と VR 部分に分かれるけど。

学者の汪淼というおじさんが主人公になるので、サイエンス色が強くなり SF っぽくなっていく。やはり、おじさん主人公ってすごく落ち着くというか、科学者なんておじさんばっかだから当然っちゃ当然なんだけど、おじさんにキャラが無いので SF 側の奇妙さにフォーカスできる、みたいな部分がある。

出てくる話題も物理学っぽいものが多いのでとっつきやすくて、おじさんが物理学的に奇妙な現象に遭遇してそれと戦っていく、というところで VR ゲームに出会う。

この時点で、あ、やったか…?と思って。VR 世界を舞台にした作品って、言葉を選ばないとチンケというか。

"でもゲームなんでしょ?", "痛いとかいうけど、VRスーツの感覚でしょ?" という感想を抱いてしまいがちなんだけど、

三体の中では、VR ゲームはあくまで VR ゲーム、という姿勢は残っていたのが良かったと思った。もちろん小説なので、リアルに現象が起こっているように書かれているし、ドラマ版は見ていないけど、リアルな表現をしているだろうと思う。

でも物語の舞台はあくまで現実側で、ゲームが VR じゃなくても成立するようなストーリーになっているのが、僕としては良かった。

 

それで、VR、現代、過去 を行き来しながらその奇妙な現象を紐解いていく、みたいな流れになって。

でまあ、ネタバレ前提の感想文なので思ったことを書いちゃうと、

宇宙人が万能の科学技術で超常現象を起こす、というところは、さすがにやりすぎなのでは…?とは思う。

やはり終盤の、広げた謎を解明していく部分では、そういうトンデモが出てきてしまって。

ナノマテリアルで船を切るところ、陽子の多次元部分を 3 次元に展開するところ、宇宙人言語を一瞬で翻訳するところとか。

そこは、若干の抵抗があったかも。

まあそれでも、科学的っぽく書いているところが SF だし、超能力とかオカルトとかじゃない分良いのか。とも思う。

 

で、こんな感じに歴史模様、人間模様、科学フィクションを盛り盛りして、これって大衆に刺さるのかなあと。でも大ヒットしてるので、みんなこれが好きなのか。

ジブリ美術館

三鷹の森ジブリ美術館

三鷹市下連雀井の頭公園の中。

 

概要

・館内の情報全然出てないと思ったら、写真禁止なのね

・ミニシアターの映画、出演がまさかの…!

・青オウム赤オウム

 

家を買うときのために、三鷹と吉祥寺の視察。

三鷹から徒歩で、途中でご飯とか食べつつ吉祥寺に向かう。

しかし本日のメインはもう一つあり、三鷹の森ジブリ美術館!前の月の10日にweb予約をしないといけないので、その間はわくわく。あんまり前調査せずに行った。

 

ちょうど予約していた13時に到着。チケット売り場 (偽物) でトトロがチケット売ってる。

建物は色々なモチーフが散りばめられていて、壁とか屋上に草木が生えているのがジブリらしい。外通路からところどころにジブリ美術館のロゴがある。あとで知ったけど、三鷹 (3匹の鷹) と井の頭 (イノシシ) の言葉遊び絵になってた。館内から屋上に登る外階段もちらっと見える。

予約時間にすぐに入れた。周りは外国人観光客も多くて、適度に混んでいる。受付からスタッフさんが丁寧に説明してくれて、接客を大事にしてるんだなあと。

チケットがジブリの1シーンのフィルムになっていた。僕はハウルのお城、まゆちはポニョの海だけのシーン。逆だろって怒られた。

そこで館内写真禁止も伝えられる。パンフレットにも宮崎駿の直筆で写真・携帯禁止!と。気持ちは分かるし、館内においては良いことだと思う。普段から、というのは今時難しいと思うけど。

入り口あたりからステンドグラスがたくさん。まっくろくろすけとかジブリモチーフになっていて、凝ってるわねえと。

館内は、ほんとにジブリらしい雰囲気で、吹き抜けありの3階建てで色々なキャラとか道が通ってて。階段も、螺旋階段とかエレベーターとかが混在していて、良い意味で道が分かりづらいし迷子になる感じ。

全部良かったのでかいつまんで言うと、

まずアニメーションの仕組みの展示。ゾートロープで人形とか絵がアニメーションしていて、理系的面白さがあった。

アニメーションスタジオの流れの展示。実際の映画の背景とかネームとかがあって、監督のコメントとかボツになったシーンとかが見られたのが良かった。

特別展の君たちはどう生きるかの背景画展。すごく綺麗な絵だし、今の時代にこれができる場所としてほぼ最後だったんじゃないかという。職人たちの最後の仕事という感じもした。

屋上、ラピュタのロボに写真列ができてた。横の道の先にはラピュタの中央にある立方体のコントロールパネルの石があった。ほしい。

ミニ映画。「毛虫のボロ」。最初のシーンで効果音がオジサンの声だ!ってなって、そこから最後までずっと全部オジサンの声。しかも素人っぽい。それが衝撃すぎて内容があまり入ってこなかったけど、「毛虫から見た世界」として空気とか花粉がキラキラのつぶつぶとして見られるのがかわいかった。最後に、声:タモリって出てきて大人たちのああ〜っていう声。なんか、監督の意向と違うところが伝わってしまうことへの悲しさもあった。とはいえ僕もそこばっか残ってるし。それがジブリの縮図にも感じるよね。

売店とカフェ、ぼったくってないのが凄い。あとスタッフがひたすら多い。絶対赤字だと思う。自治体から補助金もらってるのかな?

売店で歴代映画のポスターが売ってて良かった。あと、メタルコーナーみたいなところがあって、ラピュタロボの置物がかっこよかったけど数万円で手が出せず、他を見てたら王蟲の置物がかっこよくて買ってしまった。触らせてもらったら、関節とか足がカチャカチャ動いて。かっこよい。目の色が、青と赤とで選べて、勢いで赤にしちゃったけど常識ある大人としては青だったかな…。でも赤キレイだからいっか。

 

という感じで、やはり宮崎駿の好きがつまった施設だった。

人間らしさを好み、インターネットとかAIを好まない宮崎駿オジ。時代遅れのオジなんだけど、だからこそずっと愛される作品を生んでいて。

僕自身も分かる部分、逆な部分、それぞれあるわけで。

AI 時代を生き延びるために絵描きの人間らしさにも注目していたりして。もちろん中途半端な気持ちだけで戦えるとは思っていないけど。

まあ僕のことは置いておいても。変わらないコンセプトで長く残ってほしいなあと思ったのであった

戦略ゲームAI 解体新書

三宅陽一郎 『戦略ゲームAI 解体新書』 2021年 翔泳社

ゲームAIの第一人者三宅陽一郎氏の著書。 好きなところから読めば良いが前から順番がおすすめと書いてあるので、前から読む。

以下は気になった部分だけのコメント。

1 〜 3 章: 基本編

第 1 章 ストラテジーゲームとは

ストラテジーゲームの分類の 2軸として、

  1. 戦争 <-> 社会
  2. 育成 <-> 世界発展

を挙げていて、どちらも軸と呼べる気がしなくてうーんとなっている。こういう図を書きがちな人だと思う。どういう意味…?

1 は、敵がいる <-> いない の軸と解釈できるかな? 2 は 個別キャラ <-> 世界 の軸?

とか思ってたら、その後に説明があった。 基本的に、使うゲームAIの技術の違いをベースにした軸ということっぽい。

1 は 限定的・極限的な環境 <-> 多様・複雑に影響しあう環境 という軸で、数学とかMLベースか、社会学・心理学など多様な分野と接しているかの違い。

2 は キャラAI <-> シミュレーションやマルチエージェントAI という軸。うーん、やっぱり微妙に分かりづらいかも。

第 2 章 ストラテジーゲームと人工知能

ここは具体例。言ってることは分かりやすい。3章の理論を読むときに帰ってくる感じ。

第 3 章 ゲームAIの基礎

ゲームAIの連携モデルを「MCS-AI動的連携モデル」と定義して、そのモデルをベースに書かれている。 M ... メタAI, C ... キャラクターAI, S ... スパーシャルAI

気になった部分は、

  • メタAIの「自動難易度調整」の元祖、「LEFT 4 DEAD」の資料。気になるので読んでおく。→ The AI Systems of Left 4 Dead
  • 敵、味方の影響範囲の境界線をフロントラインと呼び、この線を動かすためにメタAIが天候や風向きなどのステージ効果を発生させる、という話。言われたらもっともなんだけど、フロントラインをベースに考えるのがなるほどなとなった。バトルの形成判断のためのバロメータを設けるのは明解で良いと思う。
  • プレイヤーがゲームAIに知性を感じる場面として、ゲームAI自体の「賢さ」に加えてプレイヤーの感度が高い状態である「プレイヤーの意図を阻害する」「プレイヤーの生存に関わる」「ゲームAIが人間らしい動きをする」状況を挙げていて、つまりAIだけの作り込みではなく、それを際立たせるゲームデザインも重要だと言っている。たしかに。

4 〜 6 章: 技術編

具体的な例が色々。ただ、具体的なんだけど一般論の範囲というか、こういう例があります、ていうのは分かったけど現場レベルの雰囲気はいまいち掴めないという印象もある。

7 〜 8 章: 発展編

10年前のまとめ論文。

A Review of Real‐Time Strategy Game AI - Robertson - 2014 - AI Magazine - Wiley Online Library

ボードゲームのルールを遺伝的アルゴリズムで自動生成・評価するシステムは面白かった。

「Yavalath」がその手法で作られた有名ゲーム。

LUDII のサイトに行くと、AI がルールを生成したボードゲームが並んでる。

https://ludii.games

ゲーム生成一般の本

link.springer.com

まとめ・結論

AI 技術でいうと、この本で言われているのはほぼモンテカルロ木探索が良いという雰囲気だった。

その中で、ストラテジーゲーム特有の 時間/空間/リソース/... の多軸・多スケールの相互関係。

それから、受動的な予測と能動的なコントロールのバランス。

その辺が大事らしい。

PSYCO-PASS (2/?)

アニメ サイコパス 3-12話

2012

ノイタミナ

 

### 概要

 

- シビラシステムへの慣れと、懐疑

-

 

## 感想

 

3話から12話くらいまで見た。

前半は、3つくらいの連続殺人犯をそれぞれ突き止めていく話。

どれも、殺人にテクノロジー社会らしさを絡めていて、VRアバターインフルエンサーの人格とかは今どきの問題にも感じるし、

AIアシスタントもだいぶ身近な気がする。

一瞬で服が切り替わるやつは、まだ技術的には難しそう

その中でも、シビラからの支配に身を任せすぎて?無気力状態になってしまう人たちや、アングラのエリアのライブやクラブなど、その社会に対する問題点的な部分も見えてくる。

 

で、まきしまがあかねちゃんに接触する事件。

殺人幇助や目の前で殺人をしてもまきしまのサイコパス値が上がらず、友達を助けたければ自分の意思で銃を撃ってまきしまを殺す必要がある。

あかねちゃんはそれができずに友達を目の前で殺されてしまう。

 

次の話では、脱法の音楽ライブをする子と、その友達だったけど、公安側になった子の話。

 

ここから感想で、

 

まず、まきしまのサイコパス値について、

そもそも値が上がらないことには、理由があるだろう。個人的な問題か性質的な問題かだと思って、

サイコパスの開発者もしくはブレーンシステムがまきしまのことを好きだった、みたいな個人的なやつ、それはそれであり

もしくは、罪悪感に反応するので罪悪感が無いまきしまは性質的に反応しない、系。それもあるか。

とにかくそういう不透明性がひとつの問題。

また、それに絡むけど、サイコパスの権威性。どういう経緯でサイコパス値が公式に広まったのか。精度の高いAIでも特定条件で解を外すのはある話で、人間の判断とどう折り合いをつけるか。

現実世界の法律にも感覚的な穴はあって、社会を成り立たせるため、あるいは人間の道徳心にマッチするように判例や法修正がされているはず。道徳心については法律から逆伝播する部分も大きそうだけど。

だから本来はサイコパスも適宜修正して完璧AIになるように成長させるべきものなのかなあとか。

「殺人が犯罪」でもなく、サイコパスが上がったら犯罪、となったら、実際人間の罪の意識は変わるんだろうなあと。分かりやすくはなるけど。

でも、まきしまの例からして、結局人間自身の判断が無いと社会を成り立たせるようにシビラだけが判断するのは難しいんだろな。

PSYCO-PASS

アニメ サイコパス 1-2話

2012

ノイタミナ

 

### 概要

 

- とりあえず2話

- 2012でこれは凄いって気持ちになるけど、僕がなんもせず10年過ごしただけ…?

- 機械とかの映像がかっこいい

 

## 感想

 

2話まで見た感想。

なんとかシステムが個人の犯罪実行確率を "サイコパス値" として算出して、一定値を超えると補導、もしくは死刑にされる。

で、その補導とか死刑を執行する係の人たちの話。その部署の中ではサイコパス値が高い人も特別に執行係として管理されている。

で、そんな人たちは一見普通の人たちに見える。

社会の揶揄、みたいに見えるけど、社会の何の揶揄なんだろう?

なんとかシステムが、民意の総和を取ってるみたいな設定があるならSNSっぽいし。

国家の転覆度を計算してるなら、シンプルな独裁国家っぽい。

まあ、SNSのほうが分かりやすいか。

Twitterとかの炎上の話にも取れるし、YouTubeとかTikTokとかの謎ランキングシステムにより命をにぎられる人たちを表しているとか。

YouTubeの方だと、民意の総和とは限らなくて何でも成り立つか。